『言うことがいちいちキツ~イ人』との付き合い方 実践編
- 小林 紋子
- 2023年5月10日
- 読了時間: 7分
人のことを責めたり批判したり、やたら文句の多い人が身近にいるという話をよく耳にします。
その人が態度を改めてくれればそれが一番なんですけどね。
意外なほど当人は問題意識を持っていません。
そして、他人をコントロールすることほど骨の折れることはありません。
自分自身が『何を言われても気にしない、頭に来ない、動じない』タフな心を身に着ける方がよっぽど簡単です。

前回、同じ題名で「ネガティブな感情がどのような経緯で生まれるのか?」というお話をさせていただきました。
とかく私たちは他人の言動で嫌な思いをすると、「あの人が悪い!」とつい考えてしまいがちです。
ただね。
実際のところ『ネガティブな感情』というのは『自分自身の【物事の捉え方】が生み出しているもの』だったりします。
全く同じ言葉を言われても、受け取り方は人それぞれ。
傷ついてしまう人もいれば、カチンとくる人もいます。
どこ吹く風の人も入れば、「良い勉強になった」と前向きに考えられる人もいます。
【捉え方】が変われば感情は変わります。
「あの人があの言動をやめない限り、私に安息の日々は訪れない😣」なんてということは決してありませんょ。
キツ~イ言葉をかけられて傷ついてしまったときは、まずその出来事を図式化し、客観的に見つめることから始めます。
そして、手始めに『言葉の攻撃から身を守るシールド』を作りましょう。
と、ここまでが前回のおさらいです。
まだご覧いただいていない方はこちらへ ↓↓↓
今日は【物事の捉え方】を変える練習に取り掛かりましょう。

自分に都合の良い解釈をしたっていい😆
1. 批判を好意的に受け取る練習をする
きつ~い言葉を良いイメージに変える『言葉の吹き替え』
前回と同様の事例で練習しましょう。
ある仕事を任されたAさんが、その仕事をはずれた先輩からこんな風に声をかけられたとします。
「こんなことやってて間に合うの?」「こんなことしてて良いの?」
「嫌味言われてるよ💦 私を責めても仕方ないでしょ😣」
そう感じたAさんはとっさに受け答えができず、ただうつむいてばかり。
緊張と悔しさで身体はこわばり、手は汗でびっしょりになりました。
そして先輩が早く立ち去るのをひたすら待ち続けました。
さて。
「こんなことやってて間に合うの?」「こんなことしてて良いの?」
こんな言葉を、「この人怖い」「いつも怒られている」というフィルター越しに受け取り続けていたら、どんどん自信をなくしてしまいますよ~😣
本当は「あなたなら もっとできるよ」という手厳しい励ましかもしれないのに。
本当は、その人の中にある「教えてあげたい」とか「もっと頼ってほしい」という本音が上手く伝わらなくて、苛立ちとして表れているだけかもしれないのに。
誰かの言葉に落ち込んだり、傷ついたりしそうな時は、『その言葉を心の奥にある本当の気持ちに翻訳してくれる自動翻訳ツール』があるとイメージしてみてください。
このツールならその言葉をどう翻訳してくれるでしょう?
キツ~イ言葉の奥にある、相手の期待や願望に気付くことができれば、きっと、むやみに委縮してしまったり、悲しい思いをしたりすることもなくなりますよ😊
この方法の詳細はこちら ↓↓↓
何度も言い聞かせることは 実際にそうなるということ 思い込み最強説👍
2. 暗示の力を利用する
イメージトレーニング
ここまで読み進めていただいた方の中には、そろそろ「理屈はわかったけど表面上だけ【思考】を変えたところで意味があるの? ただ言い聞かせてるだけじゃない😒」
そんな不信感を抱いている方もいらっしゃる頃ではないでしょうか。
確かに。
【捉え方】というのは、【思考】の芯の部分であり、自分自身の信念とも関わってくるので、「さあ、変えよう!」と思って変えられるものではありません。
「こう考えられたらOKなのはわかったけど、そもそもこう考えられるようになるにはどうしたらいいの??」という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。
「実はさっきの『言葉の吹き替え』がピンと来てないのよね」という方も。
大丈夫、ご安心ください。
実は、脳には『同じことを繰り返し考えたり、その情報が眼から耳から入ることで、それを実際のことと認識する』クセがあります。
キツ~イ言葉をかけられたら、ひとまず「私のためにありがとう」「私のことを考えてくれてありがとう」「勉強になります」と考えてみましょう。
実際にそう思えなくても🆗!!
本当のところはどうかわからなくても、図々しく受け取ったもの勝ち🤣
時間はそれなりにかかりますが、何度も言葉にしているうちに脳の中で本当のことになりますから👍
声に出すと尚良し👍😆
つまるところ『理屈より慣れ』なんです。
ちなみに、イメージが鮮明であるほど、脳は現実との区別をしにくく、イメージトレーニングを繰り返した分うまく感情をコントロールできた経験を積んだのと同じ効果を得られるとも言われています。
余裕があれば五感をフルに使ってうまくやっている自分の姿を繰り返しシミュレーションしてみてください。
イメージトレーニングをするときは、落ち着いて、集中できる環境でこんな風に行います。
例) がやがやしたオフィスの一画にて。コーヒーの匂いがどこかから漂っている。
先輩: (私のそばにわざわざやってきて)そんなことやってて間に合うの?
私: え~っ💦 間に合いそうにないですか??
(大げさに驚いて見せる)
どうしましょう・・・。
先輩は今までどうしてましたか?
(教えてくださいと言われて出し惜しみをする人はいても、自分の成功例を話したくない人はいない・・・はず😑)
先輩: あー、私の時はね・・・
私: なるほど! さっすが先輩♪
先輩: (ちょっと誇らしげ)
私: その方法なら、私ひとりでも何とかなりそう😆😆
(私ひとりでも何とかなるから干渉は不要という前提を植え付ける)
いつも気にかけてくださってありがとうございます。
(先輩がこの場を離れる雰囲気をさりげなくつくる)
去り際の先輩の背中に向かって深々とお辞儀をする
先輩: (私の仕草を気配で感じ取り、満足そう)
私: (うんうん、大丈夫👍 ドキドキしてない😄)
グループでイメージトレーニングに挑戦!
自分で暗示をかけるだけでも充分ですが、人からポジティブな言葉をかけてもらえると、気持ちは更に上向きになります。
例えばこんな経験はありませんか?
・ 「頑張ってるね😊」と言われると嬉しくて俄然やる気が湧いてくる。
・ 「頼りにしているよ😆」と言われると期待に応えようとして気合が入る。
知ってか知らずか、人と人との掛け合いにはこのような『暗示の力』が日常的に働いています。
これを意図的に利用しましょうというのがこのトレーニング。
協力してくれる人がいたら、ポジティブな受け取り方のできる言葉を掛け合ってみてください。
こんな風に。
・ 先輩、あなたに期待してるんだね😊
・ いつもあなたのことを心配してくれているね😊
このとき、慰めようとして「また嫌味言われてたね、イヤな人だね」はおススメできません。
「嫌味を言われた」という暗示がかかってしまう可能性がありますから。
また、脳は1人称も2人称も区別がつかないので、自分自身を「嫌味を言うイヤな人」だと認識してしまうかもしれません。
励ましてくれた仲間を「イヤな人」と認識してしまうかもしれません。
愚痴を聞いてもらうことは心のデトックスになりますが、そこに悪口が入ってくるとあまりよくないです。
「ポジティブな言葉を選択して使う」ことを心がけてくださいね。
相手に暗示をかけることもできる!!
お気づきになりましたか?
この『暗示の力』、実は問題の相手にも使うことができちゃいます!
その人に優しくなってほしいなら、次のように『あなたは優しい人』という暗示をかけてみるのも良いかもしれません。
① 直接声をかける。
例) 先輩って優しいですよね
② 間接的に伝える(伝えてもらう)
例) ○○さんがあなたのこと良い先輩だって言ってたわよ
③ 噂話を巧みに利用する
例) 「〇○先輩って何だかんだ言って優しいよね」
「困ってると、どこからともなく現れて助けてくれるのよ」
「いてくれるだけで安心感あるよね」
周りから言われ続けることで自覚が生まれ、そのイメージ通りの人であろうとして行動するようになります。
但し✋!
相手によってはおせっかいが増したり、更に過干渉になったり、勘ぐられたりと逆効果になってしまうなんて危険性も💦
暗示の力はとても強いので、用法・用量を守って正しくお使いくださいませ。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
このトレーニングで、あなたの人間関係がより良好なものとなりますようお祈り申し上げます😊
まだまだあります!
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